なぜ五線譜なのか
注:書きかけ項目です
数字譜は読みやすく、書きやすいので、ほかの楽器でも使用されている例があります。しかもアラビア数字は世界共通なので、世界中で使用されています。
もともとは、フランスの啓蒙思想家、ジャンジャックルソーによって考案されたといわれています。ルソーはその著「エミール」で代表されるように、幼児教育の分野でも大きな影響を与え、日本では「むすんでひらいて」のタイトルで知られている、「夢」の作曲家としても有名です。
作曲家ルソーは、もちろん五線譜を用いていますが、幼児教育の実践の場で、わかりやすい楽譜をと考案したようです。
123をドレミと発音していたか、アンドゥトゥワと発音していたかは定かではありません。
幼児には、五線の線の上とか、間の区別が難しかったのです。
でも、直観的には音の高さや、リズムは五線譜のほうが理解しやすいはずです。
- 五線譜は広く全世界に通用しています、しかもすべての楽器で使えるように工夫されています。
一方数字譜は、ごく一部の楽器でしか使用できない、いわば方言に過ぎないのです。
- せっかく新しく覚えるのに、一部で使えない言葉を覚えるより、全世界で使える言葉をおぼえたほうがいいでしょう?
- 二胡を習ったおかげで、楽譜が読めるようになれば、バイオリンはすぐ弾けますし、ギターやピアノだって演奏できます。
なぜなら五線譜ならすぐに楽器の音に置き換えられるように、なっているからです。
- 反対に数字譜で学習すると、読みやすいですが上達は大変遅くなります。これは私が指導してきた短い経験の中からでもはっきりわかることです。
- ほかの楽器とセッションをするとき、数字譜では理解してもらえません。
- すべては最初にどちらを選ぶかで決まってしまいます。
上達して、五線譜を読まなければならなくなったときに始めても、なかなか読めるようにはなりません。
- 二胡を習う前に他の楽器を習ったことがある人の場合は、すでに五線譜が読めるわけですから、五線譜を使った方が上達はかなり早くなります。
- これらは、私自身の経験と、私の教えている生徒で実証済みです。
なぜ五線譜を使用しないのか?
たいていの方は、オタマジャクシ恐怖症にかかっています。
学校の音楽教育のせいなのかどうかはわかりませんが、初等教育において五線譜の読み方を指導している日本としては、大変不名誉なことであろうと思います。
識字率に関してはほとんどの人が読み書きができますが、それよりずっとやさしい五線譜が読めないのは不思議です。
- 二胡に関しては、現状では五線譜を採用している曲集が全くないのも原因です。教則本も五線譜を載せているものと、そうでないものがあります。
- 教則本に数字譜と、五線譜が載っていると、殆どの人は数字譜で演奏することを好みます。
とにかく、五線譜を見るのがいやなようです。
- 台湾のお土産にもらった、二胡の曲集では、五線譜の下に、数字譜を添えてありました。
とてもいい考えだと思って、同じような楽譜を生徒に与えた事がありましたが、次のレッスンの時には、数字譜だけに書き換えられていました。
- 同じように、合唱指導する時に五線譜の下に歌詞を書いた楽譜を配ると、見にくいとの理由で、五線譜を白色で塗りつぶしていた人がいました。
- そこまでしなくても....と思いますが、本人にとってはそうしなくてはならない事情があるのでしょうね。
間違いなく、五線譜恐怖症にかかっていると思われます。
- 自分の理解できないものを、見たくない、見せて欲しくないという、コンプレックスからくる拒絶反応のようなものです。
- 数字譜があれば、五線譜を読まなくてすむ。
多分、これが五線譜を使いたくない最大の理由と思われます。
音楽を視覚を通して人に伝えるのが楽譜の役目です。
この役目を果たすために、五線譜は最も伝えやすく工夫された記譜法です。
- 五線譜に対する恐怖心を取り除いて、少しの努力をしてみませんか?
全く違った音楽の世界が広がってくることは間違いありません。
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