Ustreamコンクールシステム
Ustream コンクール・システム
- Ustream を使って、音楽コンクールが出来ないだろうか? と考え始めていた所に、徳島県で2012年に国民文化祭が開催されるという情報が入った。
大抵のプロジェクトはこのようにいいタイミングでトリガーが引かれるものなのだ。
- まさに「神の声」である。
すっかり、その気になってしまって、それまでの経緯を友人、仲間に吹聴していたが、説明不足のためにあまり理解は得られていない。
国民文化祭の補助金の申請は既に済ませて、結果待ちの状態である。
申請限度の枠一杯の額を申請してあるが、どうも無理のようである。
予算が足りない場合は、徳島ギター協会の預金を使用することは、既に役員会で了解を得ている。少ない予算でも開催する予定であるので、事実上はプロジェクトはスタートしているのである。
不足分は自腹を切るしかないだろう。
- メニューにある「ひょうたん島ギターコンクール」と「国際ギターコンクール」は、どちらもこのUstreamコンクールシステムを使って、開催するコンクールであり、私の知る限りでは日本(世界?)初の試みとなる。
- 話を聴いた何人かのギタリストは、「それって○○さんがYouTube でやってたよ」とか、「確か、ピアノのコンクールが生中継されてたよね」とか、言ってくれるのだが、私の考えているような完全に中継してリアルタイムで審査するシステムが出来ているとは今のところ聞いていない。
- 技術的に難しいところもありそうだが、そこを如何にクリアするかが問題である。一部の音楽家には、「生演奏でないと絶対にいけない!」と主張する人もいるが、現実的には国際コンクールの場合、日本に来ることを躊躇する人も多いという事を知らねばならない。
- 国内のコンクールであっても、私のように徳島の地にいて、東京で開催されるコンクールに、生徒たちを出場させることが如何に大変なことなのか関係者はわかっていない。なぜならほとんどは首都圏に住んでいる人たちが運営しているからだ。
子供を一回コンクールに出すのに、両親がついていって一泊するとなると15万円の出費となる。しかも都会の人たちは自分たちの休みの日が都合が良いと、連休とかお盆に日程を設定したりする。
承知のように、このような日は宿泊施設も航空券も手に入りにくいし高価なものになる。
- 以上のような理由からも、参加者にとって都合よくは考えられていないのが現状なのである。
「生演奏でなければ....」という人たちの言い分は、「響きが良くないと」、「同じ条件でないと....」という意見が多い。
つまり、この人たちは響きや、環境が変わると自分の評価が変わってしまうといっているようなものである。そのようなものに左右されずに、演奏の巧拙を評価出来るという自信がないのだろう。
まあ、審査員のためにはやりにくいということだろうか?
かといって、「じゃあ生演奏にしますから、徳島まで交通費を払って審査しに来てください」とお願いしたところで、誰も来ないだろう。
ちなみに、私は毎年コンクールの審査に参加しているが、交通宿泊費はすべて自己負担である。
- まだまだ、いいたいことはあるが、参加者の立場から考える限り、Ustreamによるコンクールの開催によって、恩恵を受ける人が大変多くなるであろう事が予想されるのである。
この結果、埋もれた才能の発掘(特に国際コンクール)ということにも貢献できるかもしれないのである。
- 今のところ、絵に描いたもちのようなものであるが、今月中(7月)には具体化に向けての検討会をスタートさせる予定である。